『X-MEN: フューチャー & パスト』(2014)


「X-メン」シリーズを初体験しました。しかも、というかどうせなら3Dで。
TOHOシネマズの3Dメガネが改良されていて、メガネ on メガネでも装着しやすくなっているのが嬉しい。

DCコミックと並ぶ二大アメコミ出版社であるマーベル・コミックの代表作のひとつがこのXメンシリーズです。
DCコミックはスーパーマンとバットマンシリーズ、マーベル・コミックはスパイダーマン、アベンジャーズ、アイアンマンなど。
親会社は現在DCコミックがワーナー・ブラザース、マーベル・コミックはディズニーになってますが、このXメンシリーズは20世紀FOXです。

5月30日に公開されたばかりということと、1日の映画の日と言うことで、劇場はほぼ満席。観るのを決めたのが1時間前だったので、すでに最前列しか空いていませんでした。
なぜ観ることにしたのかといいますと、ジェニファー・ローレンスが全裸に近い状態で出演していると言うこととファン・ビンビンが出演していると言うスケベ心からでした。
ファン・ビンビン(范冰冰)ってびっくりするほど美人なんですが、この映画ではその美貌があまりうまく発揮されていませんでした。
名前がすごい。日本語の響きからとるとすごいAV女優なんかと思うような名前です。

さて、前置きが長くなりましたが、今回「フューチャー&パスト」というサブタイトルがついています。「未来と過去」じゃあかっこ良くないからカタカタにしたんでしょうね。Xメンの舞台はそもそも未来を舞台にしたSFものですが、本作では1973年とを行き来するストーリーとなっています。

過去に移動する理屈がよくわからなかったのですが、そこをあまり追求しても意味がなさそうです。
それよりも1973年に世界が大きく変わることのきっかけとなることが起こるのです。
ほかの作品を見ていないからわからないのですが、このXメンにはマイノリティたちの苦悩が主軸にあります。
黒人差別だったり、ハンディキャップを持っている人たち、同性愛者、人種差別を受けている人々をXメンとして描いています。

全然違う映画ですが、たまたま一昨日録り置きしていた映画『天使の分け前』というケン・ローチ監督の作品を観ましたが、この作品も同じく社会的弱者がどうやって生きて行くかを描いていました。ストーリーも表現方法も全く違いますが、実は同じテーマを描いていると思います。

このXメンシリーズの原作者はスタン・リーという漫画原作者でスパイダーマン、超人ハルクも彼の作品です。
社会からはじき出されたマイノリティが特殊能力を持つことで社会に認められようとする設定が多いように思います。
そのことについて考えていたのですが、多くのヒーローものは日本のウルトラマンシリーズも含めて、そういう設定が基本になっているのがほとんどなんだなということに気づきながら帰ってきました。

今年のバレンタインデーに同性愛者であることをカミングアウトしたエレン・ペイジが出演していることもよくできたキャスティングだなと思いました。
監督のブライアン・シンガーはユダヤ人でありゲイであることを公言していて、Xメンたちに投影されていることがわかってきます。

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