『ボーダーライン』が上映されます

そういえばヨハン・ヨハンソンって今年のアカデミー賞作曲賞にノミネートされていたなあと調べていたら、”Sicario”のサントラでたしかにノミネートされていました。受賞したのはエンニオ・モリコーネ(タランティーノ監督作『ヘイトフル・エイト』)でした。壇上で嬉し泣きした姿を見て、エンニオ・モリコーネという大巨匠がアカデミー賞もらって嬉しかったんだというのにびっくりしました。
それはそれとして、ヨハン・ヨハンソンっておもろい名前やな。これ日本人でたとえると高島隆とかドラえもんののびのびたかな。
“sicario”とはスペイン語で殺し屋とか暗殺者という意味らしく、それが『ボーダーライン』という邦題で来月公開することを知りました。アカデミー賞授賞式でノミネート紹介時にエミリー・ブラントの戦闘シーンをみて『オール・ユー・ニード・イズ・キル』やんかと思っていた作品です。
ふーん、で終わってしまいそうになったんだけれど、監督を見てびっくり。ドゥニ・ヴィルヌーヴ(Denis Villeneuve)ではないか。

これは見んとあかん。

この監督は2010年に『灼熱の魂』という作品を発表してアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされてます。この年のアカデミー外国語映画賞はかつてない激戦で、受賞したのはデンマークの『未来を生きる君たちへ』(スサンネ・ビア監督)ですが、他の候補にアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の『BIUTIFUL ビューティフル』がメキシコ映画として、そして『籠の中の乙女』というギリシャ映画などがノミネートされていた年です。
籠の中の乙女』というなんともヘンテコな映画を撮ったヨルゴス・ランティモス監督の最新作は『ロブスター』でもうすぐ公開です。ヨルゴス・ランティモスについてはまた別に記事を書きたい監督です。
話を戻すと、ドゥニ・ヴィルヌーヴは『灼熱の魂』を撮った後アメリカに進出し『プリズナー』を撮った後『複製された男』を撮ります。そしてその後のタイミングで『ブレードランナー』の続編の監督をするというニュースがありました。
『ブレードランナー』を偏愛するものとして、続編を撮るなんて許されないことと思っていましたが、ドゥニ・ヴィルヌーヴが撮るのであれば見てみたいと思います。逆の言い方をするとドゥニ・ヴィルヌーヴが撮る続編であれば見てみたいと強く思えるのです。他に思い当たる監督はいません。
そんなドゥニ・ヴィルヌーヴ監督だから、見んとあかんのです。

『灼熱の魂』http://ei6suke.izoizo.com/review/incendies/

『籠の中の乙女』http://ei6suke.izoizo.com/review/dogtooth/

『ボーダーライン』公式サイト http://border-line.jp
『ボーダーライン』予告編

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