アリシア・ヴィカンダーが母国スウェーデンで初主演した日本未公開作品。1988年10月3日生まれなので公開時21歳です。
WOWOWが平成29年2月9日に日本で初めて放送しました。
アリシア・ヴィカンダーの演技に感服しました。芝居っぽくない演技。指先の動きがとても美しい。
舞台となったのはヨーテボリコンサートホールです。北欧らしいシンプルな空間です。
アリシア・ヴィカンダー演じるカタリナがコンサートホールで受付係の仕事を得ます。そのためクラシックの名曲がいくつか演奏されます。
モーツァルト:レクイエム、交響曲第25番、クラリネット協奏曲K622。
ベートーヴェン:交響曲第7番。
バッハ:ゴルトベルク変奏曲。
ジュール・マネス:歌劇『タイス』より瞑想曲。
などです。
特に、モーツァルトレクイエムとベートーヴェン交響曲7番は重要な曲となってます。
ただ、音楽描写が少し粗い気がします。レクイエムのテンポが早い。指揮者の指揮法が下手だなあと思うけれど、ベートーベン7番がだんだん上手くなっていくところなどは気持ちよかった。
舞台のコンサートホール Göteborgs Konserthus はストックホルムの建築家 Nils Einar Eriksson 設計で1935年に竣工したモダニズム建築です。
図書館として登場するアトリウム空間はヨーテボリ大学ビジネス・経済・法学部の自習室のようです。なんと羨ましい。
映画の中でキルケゴールの言葉が引用されます。「勇気は人生を開く」という言葉です。いろいろ調べてわかったのが英語では “Courage is life’s only measure.” となっているようです。
ところが出典元がわからない。目下調査中です。
作品データ
原題/Till det som är vackert (Pure)
制作年/2009
制作国/スウェーデン
内容時間(字幕版)/102分
ジャンル/ドラマ
出演
カタリナ/アリシア・ヴィカンダー(Alicia Vikander)
アダム/サミュエル・フレイレル(Samuel Fröler)
ブリジッタ/ジョゼフィーヌ・バウアー
マチアス/マルティン・ヴァルストローム
スタッフ
監督/リサ・ラングセット(Lisa Langseth)
脚本/リサ・ラングセット
撮影/シーモン・プラムステン(Simon Pramsten)
音楽/ペル=エリク・ワインベルグ(Per-Erik Winberg)
公式サイト▶︎ wowow.co.jp/detail/108761
IMDb▶︎