夢のシーンで鹿が出てきます。
その鹿のシーンは実写だそうです。技術的にはCGでも作れる場面ですが、実写で撮影したというのは重要なことだと考えます。現実的には製作コストの比較やハンガリー映画界の事情もあるかもしれませんが、実写であることで別の考えが浮かびました。
それは、どちらが本物かということです。
本当は鹿がリアルで、人間になる夢を見ているのかもしれない。
本当は鹿である彼らが人間になる夢を見、夢の中で食肉加工工場で働いていると考えると、食肉工場であることにもっと意味が出てきそうです。
現代風な言い方でいうと、鹿のアバターが彼らであると見ると、これはまたすごい映画だなと思います。
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