『クロニクル』(2012)

昨夜、TOHOシネマズなんばで観てきました。
話題の作品だけあってほぼ満席。料金が¥1,000だったからというのもあるのかな。

高校生の3人組がある夜のパーティーで会場から少し離れた原っぱの穴に入った時から超能力を得たというストーリー。
最初は小さなレゴを動かすくらいからはじまり、それがどんどん強化されていきます。どんどんエスカレートしていき、人間性にも異変が起こってしまうという話です。

まだ28歳のジョシュ・トランク監督のデビュー作です。ファウンド・フッテージ形式で描かれているのでとてもリアルです。

ファウンド・フッテージ形式というのは撮影者が行方不明などによって埋もれていた映像を見てみたら…というホラー映画でよく使われる手法です。

本作は今回は複数の素人カメラマンで撮られた映像をうまく繋ぎ合わせてドキュメンタリー映画調になっています。
基本的には主人公たちのハンディカムによる映像ですが、彼らの友人が撮った動画や防犯カメラなどを駆使して実際にあるカメラで撮られている映像を編集して仕上げているという構成です。

音楽も音響効果も含めて一切なく、その場面に流れている音そのままになっています。

主人公の高校生が買った中古のビデオカメラで撮られているために最初は手ブレが気になりますが、途中からその手ブレも解決される画期的なアイディアが使われて、ストレスの少ない映像に変わってくれます。こういうアイディアには感心してしまいます。

なるほどだからわざわざ中古のビデオカメラだったのかとも思ってしまいます。

予告編を超えない作品が多いなか、予告編の期待を裏切らないエンターテイメント作品です。
それだけでなく、しかも人間とはなにか、力とはなにか、などについて考えさせられる深いテーマ性もあります。
ただ面白いだけではない映画じゃないかな。
2週間の限定公開とも聞きますので、ぜひお早めに。

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